デザインの考え方

一度インストールしてしまえば、後はyahooブログやアメブロなどと同じ感覚で、手軽にBlog制作ができるWordPressやMovableType(MT)だが、テーマやテンプレートをデフォルトのまま使用する者も多く、外観の同一性を持ったサイトが非常によく目につくようになった。
多少、バナーや背景色を変えるだけでもかなり印象が違って見えるのだが。。。
ところで、同じような外観のWebサイトが多数出回る中で、SEO的には問題ないのだろうか?
例えば、ミラーサイトのような扱いにならないのだろうか?
 
●検索結果的には問題なし
WordPressやMTなど、デフォルトのテーマやテンプレートを使ったWebサイトの検索結果やインデックス状況を調べてみた。
その結果、ホームページビルダーなどの作成ソフトで、テンプレート不使用、完全白紙状態で作成したものとほぼ評価は変わらない事がわかった。
 
●Googleは外観やMETAタグだけでは評価できない!?
ここで1つの推測だが、Googleは外観やMETAタグは、サイトを評価する上ではあまり重要ではないのでは?そのような疑問が頭を過った。
私のこれまでの考え方として、画像をある程度取り入れたり、フラッシュやJavaScript等、ある程度の手間暇を掛けた方がSEO上有利だと思っていた。
たかがリンク1票で、そこまでするサイトオーナーはそうはいないと思っていたからである。
また、私は当初、携帯サイトとPCサイトは、Googleは完全に判別していると思っていた。
レスポンシブWebデザインの推奨が発表されるまでは…だ。
 
●レスポンスWebデザインを推奨する意味は、PCサイトとモバイルサイトの判別ができない(もしくは完璧ではない)から。
Googleは、先日のレスポンシブWebデザインを推奨する正式コメントを発表した際、モバイル用とPC用サイトの判別ができず、重複ページ扱いとなってしまう可能性がある事を示唆した。
この言葉の意味は非常に大きいと思った。
なぜなら、Googleはコンテンツの中身、極論すればテキストの部分しか見ていない可能性が強まったからである。
 
もし、仮にGoogleが外観やデザインも評価の対象としているならば、コンテンツの横幅が240PX前後、もしくはwidthの値が100%となっているものは、すくなくともモバイル用コンテンツだと認識できるはずなのだが、レスポンシブWebデザインの推奨でその可能性は一気に否定された。
ミラーページと判断してしまう危険があるともコメントしているからである。
と、いうことは、Googleはテキストで書かれたコンテンツ部分だけを評価し、外観や画像などは評価の対象としていない可能性が高いとは言えないだろうか?
Googleは「Google特許」というipアドレス分析機能(後述)まで持つ化け物検索エンジンだ。
これほどの技術を持つモンスターが、外観や全体のソースまでは把握できないというのは正直驚きである。
Webページは世界中で数十億ページあると言われているが、その膨大な量を外観・デザインまで分析するのはやはり難しいということなのだろうか。
もしそうだとすると、単にSEOという視点でWeb制作を考えた場合、サイトでざいんをいちいち考えなくて済むWordPressは、最強のツールといえるのかもしれない。